2013年11月9日土曜日

物を創るということ。


























根津美術館はとても洗練された良い美術館なんですね、
井戸茶碗の展覧会を見に、はじめて行ってきました。


お庭もとっても素敵。
↑一輪だけ花が咲いていました、ひっそりと。



























こちらは智美術館。
こちらでは、今、「現代の名碗」と名した展覧会で
川喜田半泥子より後の作家の茶碗が見ることができます。

利休が日本独自の感性で、初めてメイドインジャパンの器を生み出してから、
古田織部が利休好みから脱したひょうげた器を生み出し、
そして、本阿弥光悦が、更に、利休好みから脱した侘び寂びを感じる器を造った。

その後、明治から昭和に生きた、川喜田半泥子。
彼は陶芸は趣味だったそうです。
陶工に造らせていたものが気に入らず、50歳を過ぎてから自分で作り出したそう。

にもかかわらず、「東の魯山人、西の半泥子」といわれるほどすごい器を造った人。

その展覧会を見てきましたが、ゾクゾク感じることが沢山ありました。

個人的な意見ですが、
素直な気持ちでただただ楽しんで造ったもの。
誰かを意識していかに超えようと造ったもの。

そういう意識はやはり作品に現れる。

私が今仕事をしていることも同じことが言えるんだなあ。。。

ただただ素直に無心になって楽しんで創ったものが、
やはり一番良いものができる。

他人と比べることやお金を儲けようと企むこと、損得で考えること、
そういう余計な考えに縛られると本当に良いものができない。

と、、、なんだか初心に戻るきっかけを与えられた気がしました。