2014年9月13日土曜日

お陰様と今日様



























55歳の崖っぷちサラリーマンが
江戸時代にタイムスリップするお話。(最近タイムスリップ系、流行ってません?笑)

蔦屋重三郎。
「江戸時代の版元(出版人)。
喜多川歌麿や東州齊写楽を生み育てた出版界の風雲児 。」

蔦重のもとで、ものづくり、商売、人生の極意を学んでいくお話です。
結構おすすめです。


今の時代では少し変に思われがちな、信心深さをあたりまえに感じる本です。


本来、日本人は特に、人だけじゃなくモノや自然に対して信じ感謝する気持ちを
自然にもってたハズ。

現代では、色んな宗教が多様化し、
本当に神様を信じることが、勘違いされそうな時代ですよね。

神様は、古事記を読めばわかりやすいが、
ひとつじゃないって言うのが日本の神道。
乗り物や食べ物、家や土地に礼をつくす。
「行って参ります」
「ただいま戻りました」
「お世話になります」
「頂きます」
「ごちそうさまでした」


江戸の人々は、朝起きて、お天道様に向かって
「今日様(こんにちさま)、今日もよろしくお願いします」と拝み、
「生きていられるのは今日様のおかげだよ」と論し、
寝起きの悪い小僧には「今日様に申し訳ないよ」と諭したのだそう。

おかげさま、は「お陰様」。
私たちはお陰様に生かされている、という。

お陰様は、人を生かしてくれている全ての自然エネルギーや事象。
人の恩を含める森羅万象を表す、象徴的な言葉。

「八百万の神々」は
お天道様、火、水、米、万物に神様を宿っているという信仰ですよね。

目の前の人だけでなく、その人を形成した親や祖先、神々に感謝することが、
お陰様に感謝すること。

この瞬間からはじまる未来に感謝することが、今日様に感謝すること。



この感覚をさらりと身につけていた江戸時代の人々。
現代に生き、これからの未来を生きるとすれば、
それは同じく私たちにも一番大切な感覚だと思う。



しかし、この物語はそういう、ただただ、まじめくさった物語ではありません。
蔦重の口の悪さや、無茶ぶりを楽しみながら、
飽き無くスラスラ読めますので
本屋で見かけたら手に取ってみるのも、良いかもネ。



長々と、失礼いたしました★